小栗栖 等

(人文学研究科・教授)

中世のフランス語とフランス文学が専門です。日本語の古文に相当する、古フランス語で書かれた作品を研究しています。中世と呼ばれる時代の膨大な遺産のうちの、12-13世紀に書かれた物語作品(武勲詩、聖人伝、ロマン、レといったジャンルがあります)だけを研究対象としていますが、それでも、未だに知らないこと、わからないことだらけです。ですから、辞書を引きまくり、参考文献をあさりまくって、作品を読みます。その意味では、現代フランス語の学習に苦労する皆さんと同じようなものです。あ、忘れた! あ、間違えたを繰り返し続けているのです。実を言えば、それは、程度の差はあれ、古フランス語だけでなく、現代フランス語についても同じです。ですから、皆さんが忘れたり、間違えたりしても、とても、文句は言えません。覚えたこと、身についたことが少しずつ増えていけば良いのです。一緒に学びましょう。

ここ10年ほどは、フランス語で書かれた、現存最古の叙事詩である『ロランの歌』を研究しています。中世の人々が書いた文字を写本(手書きの書物)の中で追いながら(とは言っても、写本の写真ですが)、当時の人々の日常生活に思いを馳せるのは、とても楽しい体験です。難解箇所で大いに頭を悩ますことの方が多いのですが…。少年老い易く学成り難し。この言葉の意味が実感されます。

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