世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ・パリ」が10月31日(水)~11月4日(日)にパリ郊外のポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で行われます。このイベントは1995年に始まったもので、今年で第18回目を迎えます。その後1998年にはニューヨークで、2002年には日本でも開催されるようになりましたが、やはりなんといっても本命は毎年10月~11月に行われるこのパリのイベントです。例年入場者数は10数万人を数え、期間中はグルメなパリの人たちはもちろん、世界各地からスイーツファンが押し掛けるイベントとなっています。
会場では、パリをはじめ世界中のショコラティエやパティシエが集まってブースを開きます。このブースにはご本人がおられることも多く、来場者は彼らとコミュニケーションをとったり、もちろんチョコレートの試食や購入をしたりすることが出来ます。日本人のブティックのブースもあって、パリでも名店として知られる Pâtisserie SADAHARU AOKI や Monsieur Chocolat の他、関西を代表するパティスリー ES Koyama などが出店されます。
また会場内ではデモンストレーションや多彩なイベントが開催されます。デモンストレーションでは、将来有望な若手のシェフたちや今を輝く実力派のシェフたちが時間により入れ代わり立ち代わり現れて、様々なチョコレートづくりの腕前を披露し、大いに会場を盛り上げます。また、カカオ・ショーでは、カカオの原産国であるブラジルやボリビアなどの美しい音楽とともに、トラディショナルなダンスが披露され、出演者と観客たちが一緒になって楽しむことが出来ます。さらに、毎日17時からはチョコレート・ファッション・ショーも開催されます。今年のテーマは「新世界の中心への旅」 Voyage au cœur des Nouveaux Mondes で、メキシコやインドやアフリカのショコラティエとのコラボで生まれたチョコレート製のドレスの数々が紹介されます。華やかで繊細な「食べられる衣装」を身にまとってランウェイを颯爽と歩くモデルさんたちの姿は必見です。なお、期間中11月2日(金)にはチョコレート・アワードが発表され、革新賞、公正取引賞、国際賞、新人賞などの各賞が授与されます。
このサロン・デュ・ショコラはパリの後、フランス国内ではリヨン、カンヌなど主要6都市で開催されます。日本は毎年バレンタイン商戦の時期に合わせているようで、来年は2013年1月22日(火)~2月14日(木)に東京、京都、名古屋など主要7都市で開催されます。名古屋では例年名鉄百貨店本店で行われています。
チョコレートは食べ過ぎにさえ注意すれば高い栄養価をもたらしてくれる食品で、健康にもたらす効果も多岐にわたっているそうです。例えば、抗酸化作用により脳を活発化させ脳の老化を食い止める働きや、血液の凝固を食い止めたり血圧を下げたりする効果があるのだとか。ですから適量のチョコレートを毎日食べることは身体にもよいというわけなのです。ところで皆さんはマカロンというスイーツはお好きですか。あるフランス語のクラスで受講者の方に伺ったところ、ご意見は半々に分かれました。私は正直あまり好きではありません。と言うか、あんなお菓子になぜあんな高い値段がついているのかがイマイチ理解出来ません。マカロンファンの方、スミマセン。(2012.10.29-2012.11.02)