革命記念日 Le 14 juillet

7月14日はフランス革命記念日で、フランスでは国民の祝日です。この日は毎年パリのシャンゼリゼ大通りで恒例の軍事パレードが行われます。特に今年は5月に就任されたばかりのオランド新大統領にとって初めてのパレードとなり、新しい国家元首の誕生を国民に強く印象付けるものとなりました。パレードは午前10時半過ぎに空軍のアクロバット飛行チームの演技飛行によって幕を開けました。三色旗の色の飛行機雲をたなびかせて低空飛行で空を駆け抜けていく飛行機は圧巻です。その後、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に参加された約130人を先頭に、歩兵部隊、騎馬部隊、バイク部隊などからなる約5千人の将兵たちが行進を行いました。もちろん大統領ご本人も専用車に乗ってパレードに参加されました。大統領が通ると、沿道からはひときわ大きな歓声が上がります。最後にはコンコルド広場にヘリコプターから落下傘部隊が降り立って、正午過ぎにパレードは終了となりました。また、この日の夜はフランス各地で花火が打ち上げられ、パリでも午後11時半過ぎからトロカデロ広場で花火大会が開催されました。今年のテーマは「ディスコの年代70/80」で、エッフェル塔の下部に直径7.5mもある巨大なミラーボールが設置され、それが空に広がる花火の光を反射して色とりどりにきらめく中で、往年のディスコ音楽に合わせて人々が野外ステージで歌ったり踊ったりしました。こうした光景に触れると、この日がフランス人にとって特別な日であるということがよく分かります。私はパリ滞在中に革命記念日の軍事パレードを見に行ったことがこれまでに4回あり、遠目ながらミッテラン元大統領、シラク元大統領、サルコジ前大統領のご尊顔を拝して来ました。国家元首というのは、あれだけ多くの人たちの中にいても不思議と私たちの視線をご自分に向かわせるだけの強烈なオーラを放っているものです。フランスではこの革命記念日から本格的なバカンスのシーズンが始まるとされています。(2012.7.17-2102.7.20)

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ツール・ド・フランス2012 Tour de France 2012

ツール・ド・フランスとは毎年7月にフランスおよび周辺国を舞台にして行われる自転車レースです。1903年から開催されている歴史の長いレースで、今年で99回目を迎えます。今年は6月30日(土)にベルギーのフランス語圏に属するリエージュ州で開幕しました。その後フランスへと入り、北部に立ち寄った後、東側のドイツ、スイス、イタリアとの国境沿いを南下してさらにスペインとの国境付近に進み、大きくS字を描いた後、7月22日(日)に毎年恒例のパリのシャンゼリゼで最終ゴールを迎えます。コースの総行程は3480kmで、平坦ステージ、アップダウンステージ、山岳ステージなどからなる21個のステージに分かれています。私がこの文章を書いている7月13日(金)は第12ステージが行われていて、選手たちはアルプス山地に程近いサン・ジャン・ド・モーリエンヌ〜アノネ・ダベズィウ間の山岳ステージ226kmを走っているところです。出場選手は全部で198人(22チーム×各チーム9人)で、総合成績1位の選手にはマイヨ・ジョーヌという黄色のかなり目立つジャージが授与されます。今大会の出場選手の中で本命と言われているのは、2011年の前回大会で初優勝したオーストラリアのカデル・エヴァンスさんという方で、今大会はこの方の連覇がかかっています。日本からは新城幸也さんという方がただ一人、ユーロップカーというチームのメンバーとして参加しておられます。私はこのツールはテレビで何度も見ましたが、特に迫力があるのは山岳ステージで、傾斜角30度〜35度というほとんど崖のような上り坂が延々と続く山道を、全くスピードを落とさずにぐいぐい登って行く光景を見ると、到底常人のなせる業ではないとつくづく思います。日本にももちろん競輪という競技が存在しますが、厳しい大自然を相手に文字通り命を張って戦いに挑んでいる姿を見ると、スケールの違いを感じざるを得ません。(2012.7.9-2012.7.13)

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フランス語を学ぶ利点はなんですか?フランス語を選択するかどうかで迷っています。

フランス語は役に立ちます。
なぜなら:
1.フランス語は国際語です。フランス国以外に世界のあちこちで通用するのでお得です。フランス語が公用語の国以外にも、歴史的つながりの深い北アフリカ諸国などでは教育用言語として使われています。外交面でフランス語は重要ですが、通用する国が多いということが関係しています。フランス語を学ぶことで、多くの国に活躍の場を広げる可能性を手に入れることができます。
2.フランスは面白い国です。自然科学、人文科学、社会科学、芸術、文化のどれにおいても超一流です。そこに科学技術も加えなければなりません。アリアーヌロケット、エアバスなどなど。フランス語ができれば世界が広がります。
3.フランス語は英語に似ているので第二外国語として習得が容易です。1年間みっちりがんばれば、辞書を片手に実用のレベルに達することができます。例えばインターネットの記事を読む、メールを書くなど。現代の英語の語彙のうち半分以上がフランス語を中心とするラテン系の起源を持つと言われていますから、皆さんはすでにフランス語の語彙を潜在的に知っています。文法もよく似ています。

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フランスへ留学したいのですがどんな方法があるでしょうか?

名古屋大学はフランスやフランス語圏の大学と協定を結び、交換留学のプログラムを作っています。留学生センターが窓口ですが、フランス語科の教員でアドバイスできることもあるので、相談してください。まずは留学生センターの留学情報のページを見てください。
http://www.ecis.nagoya-u.ac.jp/abroad/program/index.html

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「ミニテル」サービス終了 Fin de service du Minitel

フ ランスで、今日のインターネットの先駆けとも言える「ミニテル」が6月30日にサービスを終了しました。ミニテルとは、フランステレコム(日本のNTTに 相当する会社)が1980年代に開発した情報通信サービスのことです。当時は各家庭にモノクロ画面の端末が電話帳代わりに無料で配布され、さらに多機能の ものは、列車や飛行機のチケット購入、ホテルやレストランの予約、オンラインショッピングからチャットにまで利用できました。日本ではまだワープロ専用機 が主流だった頃、すでにフランスでは今日のインターネットと変わらないサービスが提供されていたのです。因みに、日本では1990年代後半から2000年 代初頭にかけて、パソコンがワープロ専用機を急速に駆逐していったのに対し、フランスではこのミニテルがあったために、インターネットの普及が日本など諸 外国より遅れたと言われています。しかし、このミニテルも結局世界的なインターネットの台頭には勝てず、利用者数の大幅減によって売上高も落ち、このほど サービス終了が決定しました。私も1990年代前半のフランス留学時代にこのミニテルで大学の履修登録の一部を行い、フランスは便利だなと思ったもので す。今日、テレビのCMなどで「(詳しい情報は)○○で検索」という言葉がよく聞かれますが、当時フランスではそれと同じように、ミニテルの番号である 「3615 code …」という言葉をよく耳にしました。ニュースで久しぶりにこの「ミニテル」という言葉を聞いて、懐かしさとともに一抹の寂しさも感じた次第です。(2012.7.2-2012.7.6)

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エッフェル塔に関連施設の増設計画 Aménagement souterrain de la Tour Eiffel

パリの象徴となっているエッフェル塔の地下に、チケット売り場などの関連施設を増設するという計画がこのほど発表されました。この塔は、もともとフランス 革命100周年を記念して1889年にパリで行われた第4回万国博覧会のために建設されたもので、設計者ギュスターヴ・エッフェルの名を取ってエッフェル 塔と呼ばれています。建設当時はその外観があまりに奇抜だったため、賛否両論がありました。また、万博後には来訪者数も減ったことから、一時は取り壊され るという話もあったのですが、その後戦争が起こり、軍事用の無線電波をエッフェル塔から送信することになり、国防上重要な建築物ということになって、結局 現在に至るまで残っています。現在ではパリを代表するシンボルになっていて、1991年にこの塔を含むパリのセーヌ川周辺が世界遺産として登録されまし た。今回の関連施設も、エッフェル塔とトロカデロ広場、エコール・ミリテール(旧陸軍士官学校)がセーヌ川を挟んで並ぶ景観を守るために、地上ではなく地 下に建設することになったそうです。増設部分は地下2階建てで、チケット売り場のほか、エッフェル塔博物館や子供用スペースなどの観光客向けの施設が入る 予定です。フランスでは、1980年代後半にも、当時のミッテラン大統領が「グラン・プロジェ」と称してパリの巨大改革プロジェクトを立ち上げ、ルーブル 美術館のガラスのピラミッドやラ・デファンス地区の新凱旋門、アラブ世界研究所などの建設を一斉に手がけたことがあります。その時私は、パリという街は、 歴史や伝統を重んじながらも、必要とあれば大胆に手を加えることも厭わないのだなと思ってある種の感慨を覚えたのですが、今回のエッフェル塔に関する計画 にもパリのそんな一面が現れているような気がしました。(2012.6.25-2012.6.29)

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フランス語を話す会:Salon de français

Salon de français

“Salon de français” は、フランス語を学ぶ日本人学生とフランス語圏の留学生で交流をする会です。
毎週金曜日のお昼休みに留学生センターの一室で開催しています。
基本的にはフランス語を使って雑談等をする会ですが、中級以上の学生だけでなく、初級の学生にとってもフランス語に親しむ機会となっています。
興味のある人はぜひ訪ねてみて下さい。
(この会は留学生センターの許可を得て公式に行っています。)

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ストラスブール大学での語学研修

Strasbourg大学へ語学研修に行きませんか?
フランス語科では現在、語学研修の計画を練っています。詳細は未定ですが、決定しましたらお知らせします。

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フランス語が公用語の国は?

フランス国以外に、フランス語は多くのアフリカの国々でも使われています。
フランス語を公用語とする国々
フランスの近くの国、カナダ、その他世界中のあちこちにフランス語圏があります。

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アリアンスフランセーズ

アリアンスフランセーズ名古屋は、名古屋大学から一番近いフランスです。
様々なイベントも行われていますので、是非どうぞ。

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