パリで冬のイルミネーションがスタート! Les illuminations de Noël à Paris

パリのメインストリートであるシャンゼリゼ大通りで11月21日(水)の夜、毎冬恒例のイルミネーションの点灯式が行われ、この両側に並ぶ200本の街路樹が鮮やかにライトアップされました。凱旋門からコンコルド広場まで全長2.2kmに及ぶ広大な直線道路が光のベールに包まれるさまは荘厳かつ幻想的で、本当に息を呑む美しさです。この大通りが「世界で最も美しい大通り」と呼ばれているのも頷けます。(写真は例えばこちらをご覧ください。)

この点灯式には、この数年は毎年有名な女優さんが招待されており、パリ市のドラノエ市長とともに点灯のスイッチを押しています。今年招待されたのは、フランス映画への出演も多く人気も高いドイツの女優ダイアン・クルーガー Diane Krugerさんでした。

パリ市は消費電力を減らすために、5年ほど前からこのイルミネーションにLEDライトや鏡のように光を反射する素材を使っています。今年のイルミネーションは昨年に引き続いて、一本一本の街路樹の幹を取り囲むようにLEDライトで輝く3層の輪が取り付けられたものです。ただ、このデザインは昨年一部の方たちにやや不評だったため、今年は華やかさを増すために、木々の頂上と枝の部分にLEDライトが追加され、さらに全ての木々が400個のスポットライトで鮮やかに照らし出されました。一見するとあまりクリスマスの装飾のようには見えないかもしれませんが、近未来的でかっこいいと私は思いますよ。また、コンコルド広場に16日(金)に設置された大観覧車も盛大に輝いており、こちらとの光のコラボも見事です。このイルミネーションは2013年1月10日(木)まで毎夜、日暮れ時から翌日の深夜2時まで行われます。

また、パリのオスマン大通りにあるギャラリー・ラファイエットという老舗デパートの本店でも、11月6日(火)にクリスマス・イルミネーションが始まりました。今年は同店の創業100周年ということもあって、7階建ての建物を貫く大きな吹き抜けの部分に、120個のブリリアント・クリスタルをちりばめたスワロフスキー社製の高さ21mのクリスマス・ツリーが登場しました。また、ウィンドー・ディスプレーの一部をルイ・ヴィトンが手がけ、中国のパンダや北極熊など世界各地の動物たちのぬいぐるみがルイ・ヴィトンのバッグを持って旅をしている情景が展示されていたり、白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女といったディズニー・プリンセスたちの飾り付けがされていたりして、子供連れの買い物客などで賑わっています。(写真はこちらをどうぞ。)

さて、この東海エリアにはどのような冬のイルミネーションがあるかご存じですか。雑誌『冬ぴあ 東海版』の最新号には「イルミネーションパーフェクトガイド」という特集記事が掲載されていて、様々なイルミスポットが紹介されています。メジャーなところでは、栄エリアですと名古屋テレビ塔、久屋大通公園、LA CHIC、名駅エリアですとミッドランドスクエア、名駅通り、広小路通などでしょうか。また、名大に程近いところでは星が丘テラス、覚王山ル・アンジェ教会などが紹介されていました。その他に、最近では住宅街の一般家庭でも、家の全面に電飾を施して道行く人の目を楽しませてくれるところをよく見かけるようになりましたね。一年のうちで街全体がもっとも煌びやかになるこの時期、皆さんも週末の夜などに、ご家族や親しいお友達と冬ならではの醍醐味を味わいにお出かけになってみてはいかがでしょうか。(2012.11.26-2012.11.30)

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フランス語を話せない人によるフランス語のススメ

佐藤宣之(経済学、名古屋大学大学院経済学研究科教授)(元の記事はこちら

最初にお断りしますが、筆者は元来アカデミックな世界の住人ではなく、霞が関で働く国家公務員。現在は研究休職により名大に在籍します。加えてフランス語のススメが目的なのに、フランス語を自在に操る能力はありません。

大学当時の必修の第2外国語はドイツ語で、自由選択の第3外国語としてフランス語を少々かじった程度。ドイツ語は結構まじめに勉強したので、イギリ ス留学中に訪問したオーストリアの売店で少しドイツ語を使ったら、大部分お世辞とは思いますが、「あなたはウィーン大学の留学生ですか?」と質問されたの を鮮明に覚えています。

当時から英語は万国共通語と言われていましたが、このお世辞にほだされて、やはり可能な限り現地語を使って相手の心に入ろうと考えるようになりました。

さて、筆者は平成18年から21年まで、パリに本部を置くOECD(経済協力開発機構)に派遣され、仕事は基本的に英語ですが、一歩職場を出ればフ ランス語の世界です。幸いOECDはフランス語、英語両方が公用語なので語学研修が充実し、暇を見つけてはフランス語研修に参加しました。動詞の変化の複 雑さ、日本語にはない発音方法等々、皆さんと同じ困難に直面します。

でも驚きました。個々の発音もリエゾンもでたらめなのに、街中で結構通じるのです。パリのメトロの駅で下らないことをボソッと話した際も、となりの フランス人が笑っていて驚きました。以下は個人的経験に基づく推論ですが、フランス人自身も仏文法の勉強で苦労した経験を有するので、間違えることや変な 発音にも寛容で、間違えも想像力で補う習慣があるのでしょうか。フランス人=冷たいは偏見だと思います。

反対に、英文法を基本的に学校で学ばないアメリカ、イギリスでは、きちんと話せないと通じなくて苦労することがあります。留学先のケンブリッジでは、カタカナ英語で「ケンブリッジ」と発しても、正真正銘通じません。

ほんの少しのフランス語の勉強で、フランスでの生活が心豊かになりました。また言い古されていると思いますが、フランス特にパリはファッション、 食、美術等文化の世界的発信起点であり、フランス語を通じてフランスを学ぶことは、私たち一人一人のセンス、発信力、異文化を理解する心を磨いてくれま す。実はパリでは「フランス語で」中国語も勉強したのですが、フランス人と一緒にフランス以外のことに取り組むのは得難い経験でした。

筆者はフランス語を話せませんが、皆様がフランス語の世界に入ることを強くおススメします。

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同性婚合法化法案への反対デモに10万人 Plus de 100.000 personnes manifestent contre le mariage homosexuel

オランド大統領率いるフランスの現社会党政権が11月7日(水)に同性婚と同性カップルによる養子縁組を合法化する法案を閣議決定しました。同性婚については、フランスでは1999年に当時のシラク政権下で「連帯市民協約」 PACS=Pacte Civil de Solidarité を結ぶという形が容認されていました。これは、18歳以上の2人の個人が共同生活の契約を締結することによって、性別に関わらず結婚した夫婦と同様の税法上の特典などの権利が与えられるという制度です。ただこの制度は、協約を結んだ同性カップルに養子縁組が認められていなかったという点で課題を残したものでした。今回の法案はその課題を克服しようとしたものと言えます。

ところがこの決定を受けて、この法案に反対する野党・国民運動連合 UMP や各宗教団体の呼びかけによって、17日(土)と18日(日)にフランス全土で大規模な反対デモが行われました。17日(土)の参加者数は合計で10万人を超え、都市ごとの内訳ではパリで警察当局によると7万人(主催者側によると20万人)、リヨンでローヌ県庁によると2万2千人(主催者側によると2万7千人)、マルセイユで6千人~8千人だったそうです。

フランスでは決して珍しい光景ではないのですが、今回もパリでは乳母車に乗った赤ん坊からお年寄りまで全ての世代の人たちがこのデモに参加しました。彼らは皆、子供2人と手をつなぐ男女のイラストの描かれたピンク色のTシャツを身に付け、同じイラストの描かれた風船を手に持って、「同性愛には反対しないが、(男女の)結婚を支持!」 « On est mariageophile, pas homophobe ! » といったスローガンが書かれたプラカードを掲げながら、市内を練り歩きました。また、一部の都市では緊迫した場面も見られ、トゥールーズでは数千人規模のデモ隊とそれに反対して集結した数百人規模の同性婚賛成派との間で衝突が起き、それを鎮静化するために治安部隊が催涙ガスを噴射するという一幕がありました。

現オランド政権における女性権利担当相 ministre des Droits des femmes であり政府報道官も兼任する Najat Vallaud-Belkacem ナジャット・バロー=ベルカセム氏は、政府側の見解として同性婚カップルが養子縁組をする権利を擁護しています。彼女は、同性婚は万人にとっての進歩であると述べており、同性愛を「悪癖」であるとする一部の宗教団体の主張は過剰反応であるとして、こうした論争への警戒を呼びかけているのです。

同性婚については、現在日本では認められていませんが、ヨーロッパでは2001年のオランダを皮切りに、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガルなどで次々と制度化されてきました。しかし、フランスでは現段階でまだ正式には認められていません。同性婚が制度化された国では原則として同性カップルによる養子縁組も認められているわけですが、フランスはこれまでそうではなかったのです。やはり、男女カップルと子供という親子関係だけは神聖な部分として残し、現状以上の社会変化を抑えたいという意識がフランス社会には存在していたのかもしれません。そうだとすれば、今回の法案はその伝統に一石を投じるものと言えそうです。

この法案は来年の1月に議会に提出されます。オランド大統領が就任半年で早くも支持率をかなり下げていることもあり、政権運営への影響も含めて、その行方が注目されます。(2012.11.19-2012.11.22)

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ボジョレー・ヌーヴォー 2012 Beaujolais nouveau 2012

フランス産赤ワイン「ボジョレー・ヌーヴォー」が11月15日(木)の午前0時に解禁されました。それに先立って6日(火)に中部国際空港で税関職員の方たちが、セントレア限定ラベルのボトル約1万8000本の輸入検査を行い、その模様が報道陣にも公開されました。

ボジョレー Beaujolais というのはフランス中東部のブルゴーニュ地方の南部に位置する地域の名前(ボジョレー地区)で、ヌーヴォー nouveau は「新しい」という意味です。ボジョレー・ヌーヴォーはその名前の通り、ボジョレー地区で初出荷されるその年に収穫されたブドウから作られたワインのことです。赤かまたはロゼで、ガメイ gamay 種と呼ばれる種類のブドウから作られます。通常、フランスの赤ワインというのは秋にブドウが収穫された後、発酵および醸造を経て翌年以降に飲まれるのですが、ボジョレー・ヌーヴォーは9月の収穫からわずか2か月程度で発売されるという出来立てのワインです。マセラシオン・カルボニック Macération carbonique (日本語では「炭酸ガス浸潤法」と言います)という特殊な製法のおかげでこういうことが可能になっています。渋みが少なく口当たりも軽いので、普段ワインを飲まない方にも飲みやすくて、その年の収穫祭のような意味合いもあるため注目されます。

このボジョレーは、フランスの法律によって毎年11月の第3水曜日が解禁日とされています。ただ日付変更線の関係で、世界で最も早く解禁日が来るのが日本ですので、日本では本場フランスよりも早く飲めるのです。そのことによる一種のイベント効果も手伝って、現在では秋の風物詩の一つとしてすっかり定着しており、毎年この時期になるとデパートやスーパーなどの店先でカラフルなラベルのボトルを目にすることが多くなりました。世界的に見てもフランスからの総輸出量の中で日本への出荷量は約半分を占め、第一位となっています。また、ワンランク上の銘柄として、ボジョレー地区の中でも北部に位置する38地域の村に限定された「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」というワインもあって、こちらも人気があるようです。

なお、業者の販売戦略であろうと思われますが、「今年はここ数年で一番出来がよい」「この10年で最高の出来」「50年に1度の出来」「100年に1度の出来」といった似たような触れ込みを毎年毎年繰り返しています。

ただそれにしても、今年は原料となるボジョレー地方のブドウの不作のために生産量がかなり減少しました。最大の原因は天候不順で、春が寒く初夏に雨が多かったために、ヨーロッパ全体としてもここ50年来のブドウの不作に見舞われ、上述のガメイ種の収穫量も最盛期の9月下旬でさえ例年の半分以下だったそうです。ただブドウそのものはよく熟したそうで、ワインの味についてはより凝縮されたよい品質になるとのことです。そのため、一時は数量不足や価格の上昇が懸念されましたが、それでもサントリー、アサヒビール、メルシャンといった日本の小売り大手は十分な数量を揃えて商戦に備えました。お値段はフルボトル(750ml)1000円台~3000円台とお手頃で、ディスカウントストアのドン・キホーテではフルボトル「490円」という超低価格を実現しているそうです。

さて、数年前までは、名古屋駅に隣接する「ホテルアソシア名古屋ターミナル」で毎年解禁日にヌーヴォー・オープンパーティーが開催され、午前0時の瞬間に抜栓して乾杯セレモニーを行い、皆でボジョレーを楽しむ機会があったのですが、ホテル自体の営業終了とともに取りやめとなり、それ以後この地方ではこれに類する解禁日深夜のパーティーは行われていないようでとても残念です。ただ、それでもやはりこの時期はあちこちのレストランや居酒屋などで、ボジョレーに関連するイベントが目白押しです。また最近では、ご自宅で楽しまれる方たちのために、ボジョレーに合うお料理のレシピも様々なものがインターネット上で紹介されているようです。皆さんも成人になられたら、ぜひ秋の夜長をゆったり過ごしながら、ボジョレーを堪能してみてくださいね。(2012.11.12-2012.11.16)

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11月11日 Le 11 novembre

今日は11月11日という1並びの日に関する話題をお届けしましょう。この日はフランスでは第一次世界大戦休戦記念日Armistice 1918という祝日です。第一次世界大戦は1918年11月11日にパリ郊外のコンピエーニュCompiègneで結ばれた休戦協定によって軍事行動が停止され、翌1919年のベルサイユ条約によって正式に終結しました。フランスの祝日はキリスト教に関するものがかなり多いのですが、この日は例外的にキリスト教とは関係のない祝日になっています。また、フランスでは1年365日の一日一日に聖人や聖女の名前が付けられていて「聖名祝日(せいめいしゅくじつ)」と呼ばれているのですが、それによると11月11日は聖マルティヌスSaint-Martinの日になっています。それに関連してété de la Saint-Martinという言い方があって、これは11月11日の頃に訪れる夏のような陽気を意味し、日本の「小春日和」に相当する表現です。「聖名祝日」については、日本では2月14日の聖バレンタインSaint-Valentinの日だけが有名ですが、他の日にも全てそれぞれの聖人が決められていて、フランスのカレンダーや手帳や日記帳などにはよくその名前が書かれているのです。そしてフランス人が子供に名前を付ける際にはこうした聖人の名前に拠ることが多いので、フランス人は1年のうちに誕生日の他に自分の名前と同じ聖人の祝日というものがあって、その日を第2の誕生日のように祝うことも多いようです。

ところでこの11月11日は日本では何の日かご存じでしょうか。インターネットで調べるとざっと20以上もあるのですよ。分かりやすいところでは、例えばポッキー&プリッツの日、きりたんぽの日、配線器具の日、下駄の日、煙突の日(いずれも「1111」の形状から)、電池の日(「十一十一」が「プラス・マイナス・プラス・マイナス」に見えることから)、鮭の日(「鮭」という漢字が魚偏に「十一十一」と書くことから)、サッカーの日(サッカーが11人対11人で行うスポーツであることから)などです。(詳しくは例えばこちらを参照してください。) こういった記念日は勝手に作ってよいわけではなく、日本記念日協会というところに登録の申請をしてきちんと認定を受けなければなりません。私は毎朝妻の運転する車に乗せてもらって出勤しているのですが、家を出発してすぐに音楽を聴くためにカーナビのスイッチを入れると、「今日は○月○日○曜日です」に続いて「○○の日です」という音声が流れ、毎日が必ず何かの記念日になっていることに驚かされています。

そんな中の一つとして、11月11日は日本ではチーズの日なのです。これは数字の形状などとは何も関係がなく、史実に基づくものです。日本史上でチーズの製造が確認される最古の記録が、700年(文武天皇4年)の10月に全国に使いが出され、「酥(そ)」(現在のチーズに近い発酵食品)の製造が命じられたというものであることに由来しているそうです。10月は新暦では11月に当たり、11月の中では11月11日が一番覚えやすいということから、日本輸入チーズ普及協会とチーズ普及協議会がこの日を「チーズの日」と定めました。(因みにフランスでは3月27日がチーズの日になっています。) 日本で販売されているチーズは、ミルクを熟成・発酵させて作ったナチュラルチーズと、それを加熱して熟成を止め保存性をよくしたプロセスチーズに分けられますが、種類が多いのはやはりナチュラルチーズの方です。日本では昔はプロセスチーズが主流だったと思いますが、最近では輸入食品を扱うスーパーなどでカマンベール、ブリー、ロックフォールなどの様々なナチュラルチーズを目にすることが多くなりました。フランスでは1年365日毎日違うチーズが食べられると言われるほど種類が豊富で、まさに国民的な食品になっています。ブルーチーズ(青かびチーズ)など最初は抵抗があるかもしれませんが、食べ慣れてみると結構病み付きになりますよ。皆さんもフランスの伝統的な食文化を経験する意味で、ぜひ様々なチーズを味わってみてくださいね。(2012.11.05-2012.11.09)

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サロン・デュ・ショコラ・パリ 2012 Salon du Chocolat Paris 2012

世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ・パリ」が10月31日(水)~11月4日(日)にパリ郊外のポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で行われます。このイベントは1995年に始まったもので、今年で第18回目を迎えます。その後1998年にはニューヨークで、2002年には日本でも開催されるようになりましたが、やはりなんといっても本命は毎年10月~11月に行われるこのパリのイベントです。例年入場者数は10数万人を数え、期間中はグルメなパリの人たちはもちろん、世界各地からスイーツファンが押し掛けるイベントとなっています。

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藤田嗣治の作品35点、永眠のランス市に寄贈 Remise d’œuvres de Tsuguharu Foujita à la Ville de Reims

皆さんは藤田嗣治(ふじたつぐはる)という人物をご存じでしょうか。1920年代にパリで活躍し、現在もフランスで最もよく知られている日本人画家です。おかっぱ頭とベレー帽がトレードマークになっています。この藤田は、現在フランスのランスReims市に生前自ら建てた「フジタ礼拝堂」Chapelle Foujita (Notre-Dame de la Paix)というところで永眠しているのですが、このほどこの礼拝堂の近くに藤田の作品を集めた美術館が建てられることになり、10月22日(月)にご遺族の方が遺作をランス市に寄贈されました。 続きを読む

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2012年ノーベル平和賞はEUに Le prix Nobel de la Paix décerné à l’Union européenne

ノルウェーのノーベル賞委員会は、10月12日(金)に、2012年のノーベル平和賞をEU (ヨーロッパ連合)に授与すると発表しました。受賞理由についてノルウェー・ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は「60年以上にわたって(ヨーロッパにおける)平和と和解、民主主義、人権に貢献してきた」と語っておられます。 続きを読む

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第91回凱旋門賞 Qatar Prix de l’Arc de Triomphe 2012

フランス競馬の伝統あるレースとして知られる第91回凱旋門賞が10月7日(日)に行われました。今回はこのレースに昨年の日本の3冠馬が参戦したことが話題となりました。クリストフ・スミヨンChristophe Soumillon騎手騎乗のオルフェ―ヴルOrfèvreという牝の4歳馬です。この馬は同じ競馬場で行われた前哨戦のフォア賞Prix Foyで優勝したこともあって、有力候補の1頭として日本馬初の優勝の期待が高まっていました。ところが、蓋を開けてみると、実際に優勝したのはオリヴィエ・ペリエOlivier Peslier騎手騎乗のソレミアSolémiaというフランスの馬で、オルフェ―ヴルは惜しくも2着に終わってしまいました。 続きを読む

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メドックマラソン Le Marathon du Médoc

メドックマラソン」とは、フランスの赤ワインで有名なボルドーのメドック地区で、毎年9月の第2土曜日(今年は8日)に開催されるフルマラソンです。時期的にはぶどうの収穫直前の時期に重なります。このマラソンは、美しいシャトー(城)とかぶどう畑の中に設定された42.195 kmの1周コースを走ります。このマラソンが他のマラソンと違っているのは、途中、22箇所のシャトーに休憩所(エイドステーション)が設けられているのですけれども、そこでは水ではなくワインが振舞われるということです。さらにコースの38km地点(ラスト5km地点)以降からは、生ハムとか生牡蠣とかサイコロステーキとかアイスクリームなどの食事も出てきます。しかも、ランナーは全員が思い思いの仮装をして参加します。まさに、各国から集まるランナーたちのための世界最長のコスプレパーティー会場なのです。今年で28回目を迎え、今年は世界40カ国から8500人もの参加者がありました。日本人のランナーやワイン愛好家の方たちにも徐々に知られるようになって、今年は450人の日本人ランナーの方が参加されました。これは1番フランス、2番イギリスに次ぐ参加者数だそうです。 続きを読む

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